皆さん、「○○付マンション」と言えば何が思いつきますか？

メジャーなところだと、「家具・家電付マンション」でしょうか。他にも楽器を演奏する人専用の「防音室付マンション」やホテルのようなサービスを受けられる「コンセルジュ付マンション」なんかも話題になりました。

そしてここ最近じわじわと人気を高めているのが『猫付』マンションです。

ペット可ではなく、その物件に入居するともれなく猫が付いてくる…。2010年の登場以来、『猫付マンション』を謳うことで問い合わせ件数が前月比300％もアップしたという物件もありオーナーも嬉しい悲鳴を上げているそうです。

この賃貸マンション、いったいどんな仕組みになっているのか気になりませんか？ちょっと調べてみました！！

 

どのような経緯で始まったの？

企画したのは、ＮＰＯ法人東京キャットガーデン代表の山本葉子さん。猫の殺処分ゼロを目指しさまざまな取り組みを行う中でペット可マンションが増えてきた現状を見て、ある大家さんに提案したのが始まり。マスコミの注目を集めたこともあって、「猫を飼った経験はないけど、期間限定で良いなら一度飼ってみたい」とか「猫が大好きだけど、転勤してしまう可能性があるので飼うことができなかった」といった方からの問い合わせが殺到しました。

 

どんな手続きを経て猫付マンションに入居するの？

マンションの賃貸借契約と同時に「猫の生体貸与契約書」を交わします。その際、契約者に猫の里親としての適性があるかどうかをＮＰＯの担当者が面接・審査。審査をクリアすれば、シェルターで猫たちとご対面。数多くの猫たちの中から一緒に暮らす猫を1匹選び、晴れて猫付マンションでの新生活がスタートします。

 

マンションの賃貸契約を解除する場合、猫はどうなるの？

猫は基本的にレンタルなので、解約と同時に返却となります。中には、シェルターで出会った猫に一目惚れして「譲渡契約」を交わす飼い主さんもいます。貸与契約ではなく譲渡契約を交わした場合は、猫付マンションから引っ越した場合も、ずっとその猫と一緒に暮らすことができます。

 

ここまで猫付マンションを調べてきてわかったことがあります。

それは、猫付マンションは単に空室をうめるために始まったわけではないこと。

先にも記載したように、猫の殺処分ゼロを目指し、より多くの猫の命を救う。そんな社会的責任や情熱から、この猫付マンションは生まれたのです。猫付マンションは手段であり、目的ではありません。

結果として、空室をなくしたい大家さん、猫と住みたい入居者、猫の居場所を確保したい保護団体の三者の夢が叶ったと言えます。やっぱり、目先の利益だけでは長続きしませんし、何より、社会から必要とされる仕事、社会的意義を見出せる仕事をしたいですよね。

実は、当社もこのような○○付マンションを計画中なんです。猫付ではありませんよ（笑）

私たちは、縁あって当社で仲介させていただいたお客様に、「ここに住んでよかった。この地域が私の第二のふるさと！」と感じていただきたいという想いで日々仕事に取り組んでいます。

そんな想いを形にしようと計画しているのが、共通の趣味を通して、入居者様同士がつながりを実感できる賃貸マンション、ずばり、「上映会付マンション（仮）」！名称はまだ仮なので、もっと素敵なネーミングにする予定です。

写真は、当社が所有するワンルームマンションの1階です。

今は月2回入居者様と社員を対象に映画鑑賞会を実施しています。

これを単なる映画鑑賞会にとどめるのではなく、映画好きの人が「ここで映画を観たい！」と熱望するような映画館に仕上げます。

映画好きが集う、映画の話で入居者様同士が人生や夢、人間を語り合う、そんな賃貸マンションを目指しています！

 

それでは、さよなら、さよなら、さよなら！

（古いですか？）