2014年4月号(1)軽薄な私の感想ですが…。

noda-150x150先日、朝の清掃中に、会社の駐車場の脇に「つくしんぼう」がかわいらしく咲いているのを見つけ、思わず掃除をせずに(笑)見とれてしまいました。けなげに顔を出したつくしんぼうを見て、なんだか春がすぐそばまで来ている様で、ちょっぴり嬉しくなりました。暖かくなるのは嬉しい反面、社内では早くも花粉症に苦しむ社員も多いです。(笑)みなさんはいかがですか?野田

 

 

軽薄な私が、少し背伸びした感想です…。(^^;)

昨年の9月、最高裁判所が非摘出子(婚外子)の遺産相続について、従来の民法を違憲とする判断を下したニュースはご存じですよね。私もこのニュースを知った当初、平等の観点から言えば最高裁判所の 判断は当然だろうと感じていました。しかしその後、自民党内でゆり戻しの様な動きや、櫻井よしこさんのブログ(http://yoshiko-sakurai.jp/2013/09/19/4903)等を見ていくうちに、今回の最高裁判断は少し性急過ぎたのかな?と感じる様になっていきました。では一体どうあるべきなのでしょうか?

今回の満室委員会は少しテーマが大きいのですが、「日本人のあり方」について、背伸びした私見を書かせて頂きました。

「野田君!それは違うやろ!」

というご指摘ご指導を頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

さて、最高裁は今回の判決理由の中で「国民意識の変化や国際社会からの勧告も考慮して、婚外子の相続を半分とする合理性が認められない」と述べています。確かに、生まれてくる子供にとっては親を選ぶ事はできませんし、生まれながらに子供に罪はない!という意見は当然です。また、差別を無くす為に戸籍から婚外子を区別する記述を撤廃したり、日本の社会が変わってきたのも事実です。私も当初そう思いました。

一方、嫡出子側の想いや主張はどうなのでしょうか?

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右のグラフをご覧下さい。婚外子の割合を欧米と比較したものです。注目すべき点は日本では欧米に比べ、極端に婚外子が少ない事です!最高裁が違憲判決の中で、国際社会からの勧告という言葉を挙げていましたが、欧米では婚外子の割合の方が嫡出子よりも多い為、法改正しなければ、国の仕組が成り立たなくなったとも考えられます。ならば日本が本当にこれに倣う(ならう)必要はあるのでしょうか?ある意味では、日本人はこれまで法律婚や家庭のあり方を尊重する価値観を維持してきたのではないか?!また非常に驚いたのは、嫡出子と婚外子の相続分を1対1/2としてきた民法のこの部分の由来です。櫻井よしこさんのブログにはなんと!701年に編集された大宝律令をもとに作られたとありました!これが事実なら、日本はそれからの千数百年もの長い間、家制度や夫婦尊重という立場を守ってきたのです。ですからこの部分を変える事に関しては、確かにもっと国民的な議論が必要だったのかもしれませんね。

そして、もしかしたら逆に国際社会に対して「あなたたちこそ、日本人の価値観を見習いなさい!」と主張すべき、誇るべきことなのかもしれません。これも櫻井さんの一刀両断なリフレーミングです。

最後に今回のニュースで感じたのは、あらためて法律というものが国の形やあり方を根本的に規定する役割もあるという事でした。

これから向かうべき日本社会は、何よりも家族の絆を大切にしてほしいし、またそれをより確かなものとして感じられる方向に、進んでほしいと思います。そしてできれば私も日本人の一人として、自信や誇りを持って堂々と生きたい!おっとこれは私の問題ですね(笑)。