2015年6月号(1)お済みですか? ガス埋設管の取換工事

お済みですか? 地中に埋まっているガス管の取り換え工事

平成27年3月、経済産業省商務流通保安グループ安全室から、「賃貸アパート等における埋設ガス管等の耐震化の推進について」という文書が出ています。

これは、『賃貸アパート等の敷地内に埋設されている30年程度経過した古いガス管は鋼製のものが大部分を占めており、年数の経過や土壌環境等に伴い腐食が進行している』と推測しています。

このような腐食したガス管が強い地震などで継手部分「ねじ継手」が緩んだり、その他の腐食した部分が折れたりして、火災や爆発が生じる恐れがある。その為、補助金を利用して埋設ガス管を交換していきましょう』という内容です。

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ただしこれは“都市ガス供給物件”でありまた、概ね昭和50年代頃に建築されたアパート・マンションを対象としています。

というのも経済産業省の考え方は、居住者が多数いる建物に何かがあった場合、その被害が甚大なものになる事を防ぐ目的のため、だそうです。

さらに、補助金対象期間も平成28年1月29日までとなっている為、経済産業省が最後のお知らせをしている訳です。

(なおこの工事には、工事代の1/4の補助金が出ます。)

※ちなみに上述の考え方から“一戸建”は対象外ですので、“貸家” や 皆様の“ご自宅”のガス管を工事したい場合は、自費となってしまいます・・・。

と、ここまで皆さんの不安をあおって恐縮です(^^;)

 

もちろん該当する建物を所有していて、ガス管取り換えが終わっていない方は年内には実施されたほうがいいのは間違いありません。しかしこの補助がスタートしたのは5年前の平成22年からで、多くの物件ではすでに工事が終わっているとされています。

また、各地域の都市ガス会社からも取り換え工事に関して随時ご相談もしているそうです。

さらに言えば、築年数が30年を超える建物が対象となっているので、大多数の方は安心して頂いて大丈夫かと思います。

不動産業界の管轄省庁は国交省ですが今回のように経済産業省等からも通知が来ます。

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