2015年9月号(2)火災保険の見直しは大至急!

先日、一部新聞等で報道されていましたが、2015年10月から火災保険が値上げとなります。

「値上げ幅は全国平均で2~4%」という情報が多いですが、実は九州の一部や沖縄では約30%の値上げになります(朝日新聞デジタル版より参照)。

保険料負担を少しでも減らす方法は無いのか、今回は「今しか出来ない」火災保険の見直しについてご案内します。

 

 

火災保険値上げの背景

各保険会社は、損害保険料算出機構(以下、算出機構)が算出している「参考純率」を元に火災保険の保険料を決めています。「参考純率」とは、いわば保険の「仕入れ値」のようなものです。昨年秋にその「仕入れ値」が変更になることが発表されました。

「仕入れ値」の変更は、都道府県別の過去の保険金の支払い状況により決められており、自然災害や建物老朽化による水漏れ事故の増加により、一部では大幅な値上げとなりました。その発表を受け各保険会社は2015年10月月から火災保険料の改定を決めたのです。

100902_illust1aaaa

 

 

福岡県ではどのくらい保険料が変わるの?

発表された資料によると、福岡県のマンション構造で+24.1%、木造で28.7%の値上げが行われたことがわかります。

http://www.giroj.or.jp/service/ryoritsu/ksiryo201407.pdf

これは、福岡県内の所在する物件を所有されている方で、火災保険料として年間5万円を支払っている場合、2015年10月以降の火災保険の更新の際には、保険料が年間6万2050円(マンションの場合)となる計算です。

 

保険料負担を減らす方法は?

2015年10月以降に火災保険の契約をすると保険料が値上がりするということは、ズバリ!2015年9月中に火災保険の契約を行えば、現行の保険料水準で火災保険を契約することが出来るということです。

加えて、火災保険は長期契約という複数年に渡る契約を行う方法があるので、将来の火災保険料を現行の保険料水準で一括で払い込むことにより、総額の保険料を少なくすることが可能です。

例えば現在は最長で36年間の長期契約を行うことができ、なんとその保険料は約26年分の負担で済ますことが可能になります。

具体的には、年間5万円の火災保険料を支払って36年間の長期契約を結ぶ場合、単純に計算すれば保険料は180万円(5万円×36年間)。ところが前述のように一括で払い込めば、130万円(5万円×26年間)になります。

もちろん保険料は26年間でも、補償は36年間!一方、1年毎の契約を36年間続けた場合は約222万円(5万円×1年間+6万2050円×35年間)の保険料負担となり、その差額は最大約90万円にもなります。

 

 

火災保険の見直しの為には?

上記ケースはあくまで説明上の計算であり、現在ご契約いただいている火災保険の内容によって、実際にどのくらい保険料負担が増えるのか、長期契約をした場合の保険料はいくらになるのかが、異なります。

現在の保険証券のコピーを元にご相談頂ければ、最適な対応策をご案内致します。

G020101