2016年6月号(2)最近良く聞くけど、ビッグデータって何だろう?

最近よく聞く「ビッグデータ」ってなに??

今回は私が苦手とするIT関係のテーマですが、これも勉強と思い、頑張りますのでお付き合いください。さて「コンピュータ対人間」ということでオセロ・将棋はずいぶん前にコンピューターが勝利していました。そして無限とも思える手があり、あと100年は人間が勝つと言われていた「囲碁」においても、とうとうコンピューターに敗北してしまいました。(個人的に認めたくないのでリベンジを信じます〈笑〉)これはIT技術の急速な進歩によるもので、これまで出来なかった膨大な情報を短時間で処理できるようになった為です。このような膨大な情報がビッグデータとも呼ばれ、これらを自動的に処理するものがAI(「エーアイ」人工知能)と言うそうです。ではどんなものなのでしょうか?

 

ビッグデータとは?

直訳すると「大きな情報」ですが、ビッグデータの概念を調べると、とても複雑です。単に多くの情報量ということではなく、多様な種類(数値、文字列、文章、音声、動画など)や、それらが刻一刻と追加され変化していくことも含まれます。

例えば当社が「美しが丘の一戸建てを売ろう」とします。現状では、ホームページに掲載する、新聞にチラシを入れる等、今迄通りに広告する訳ですが、全く興味がない人にも広告していることになり、費用も時間もムダが多くなります。

できれば必要な人だけに必要な情報を届けたい。そうすればおのずと効率も良く費用も安価ですみます。もし当社が個人の様々なデータを持っていれば、買う可能性がある人を選別したで上で情報を届けることができます。

具体的には「美しが丘で戸建てを買う方」は、「戸建てを必要とする家族構成」で、「既に美しが丘の魅力を知っている。つまり既にそこに住んでいる」「もしくはそんなご両親や知人がそこに住んでいる」「年収600万以上」「現在は賃貸または社宅」「住宅情報誌の購入履歴者」「売家検索サイト閲覧者」等々、ターゲットの特徴が鮮明になっていきます。

この様に、様々な条件を掛け合わせできる情報の抽出元が、まさにビッグデータだと期待されています。

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ビッグデータはどう活用?

例えば、アマゾンで本を購入すると「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というメッセージが出ます。これも過去に蓄積されたデータを解析して表示しているのです(リマーケティングとも言うそうですが…)。

つまり、興味がありそうなユーザーに絞って広告していると言えます。また最近、下火になったとも言われるfacebook(フェイスブック)ですが、特有の機能があります。

登録の際にはプロフィールとして国籍、名前、年齢、住所・趣味など個人情報が入力されています。

もちろんこれによっての広告や掛け合わせも自由にできますが、それらとは別に、私がfacebook上の記事をクリックすれば、私の友達にそれが伝わりますよね。

「どんな記事を見たんだろう?」と私の友達がさらにクリックします。それがさらにその友達に伝わります。まさに「類は類を呼ぶ」という状態です(笑)。

確かに友達には共通の趣味の方も多くそれぞれに100人・200人いる友達の中で興味ある人が絞られていくことにもなります。またfacebookには多くの人が自分の趣味や買い物について画像や動画を投稿しています。これは自分が興味を持っているもの(こと)を公開していることにもなります。また更にそれに対し「いいね」ボタンを押した人も、興味があるということになります。

極論すれば(筑紫野市、男性、50代、エヴァンゲリヲンのファン)で絞り込むと「あ!私のことだ(笑)」と企業に利用されているのかも知れません。

アメリカの広告では、このfacebookの機能に再び注目が集まっているそうです。今後のマーケティングにはビッグデータの活用が必要不可欠になっていくのでしょうね。