2017年3月号(2)少し前に流行ったHow To 本をヒントに!  

相手の好きなこと

いよいよ今年も、お部屋探しのお客様が増える時期がやって参りました。弊社では、社員一丸となり一部屋でも空室を無くすため、試行錯誤しています。そこで今回は「伝え方が9割」という少し前に流行ったHow to 本から【好きなこと・嫌いなこと】をテーマとして書かせて頂きます。

まず早速ですが、借主が好むことを考えた時、最初に手をつけるのが【借主のニーズを知る】ことです。例えば「こんな設備があれば!」とか「家賃は○万円以下で!」といった、要は借主の要望が何か?ということです。

そして現在のお部屋探しは、検索サイトで自分の希望する設備や条件を絞り込んで探し、目星をつけ、それから不動産会社へ連絡、お部屋の内覧をし、気に入れば申込む。この流れが通常となってきています。

すなわち、借主がお部屋探しの際に、どのような項目をチェックしているか判れば、そのニーズを知ることができるはずです!

そこで、下の表は不動産情報ネット「ふれんず」でお部屋探しをする際にチェックされる事が多い項目をデータ化し、まとめたモノです。(太宰府市の単身者向け・平成28年11月)

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そのデータを見たところ、ペット可・バストイレ別室・室内洗濯機置場(★の数が多い項目)が検索されているけれど、供給が不足しているのが見て取れます。しかしながら、不足しているからと安直に「よし!バストイレ別室に改装するか!」となるとコストかかります。決まれば良いですが、決まらないと・・・。恐ろしい!(*_*)

では、どうすればできるだけリスクを負わず決める事ができるのでしょう。

 

嫌なことを回避!

その答えは、好むことだけに応えるのではなく、併せて、もしくは視点を変えて、嫌いなモノを取り除くことです。この事に注目してみます。

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~お部屋探しで、敬遠されるのは下記の六つです~

  1. 遠い(最寄り駅やスーパーから)
  2. 悪い(設備や立地が)
  3. 暗い(建物のイメージや電灯等が)
  4. 古い(建物にヒビが入っている。手摺が錆びている)
  5. 汚い(廊下やゴミ置き場が)
  6. 高い(賃料が)

その中で、今回注目するのは赤い文字の③④⑤です。

まず初めに【③暗い】はサーチライトの設置や共用灯をLEDに替えることで改善されます。夜間でも明るければ、防犯対策になり入居者に安心感を与える事ができます。

次に【④古い】は最近注目を集めている古民家カフェの様にワンポイントの雑貨を置き、飾り付けを行う事で古さを物件の持ち味にすることができます。しかし、盗難のリスクや、それなりのセンスも求められます。

最後に【⑤汚い】です。これは、共用廊下にコケが生えていたり、ゴミ置き場が常に散らかっていたり等が挙げられます。改善策として、定期的に管理清掃を入れたり、ゴミ置場にネットを張る、または箱型のモノを設置する、といった方法があります。

このように、借主が嫌がる項目をひとつでも無くしていけば、結果として「相手の好きな事」が引き立ち、それが申込みの決め手!になるはずです。

 

~最後になりますが~

今回のテーマは、冒頭で述べた通り「伝え方が9割」の「ノーをイエスに変える7つの切り口」から、物件の魅力を伝える手段を抽出してみました。

このように、ジャンルが違う分野から学ぶこともあります。これからも、多方面にアンテナを張り、変化に対応し、家主様のお役に立てるよう精進していきます!