2020年1月号(2)住み続けてもらう不動産であるために

時代の流れと共に

季節はいよいよ新学期を迎えます。
社会人の入社や転勤、学生さんの入学や卒業で、目まぐるしくお引越しが増える時期に入ります。
当社の仲介業務も、待ちに待った繁忙期!社員全員、気合を入れて臨みます!

さて、そんな時期に入っている今ですが、市場データを見ていると、特に若い入居者の意識や傾向が、時代と共に変わってきていることに気付きます。

 

住んでみた後に、分かること

退去には様々な理由がありますが、近隣からの「音」による理由に関しては、年々神経質になっている?ような気がしています。

今時の若者の代表格とも言える、18~29歳を対象にした
【後悔・失敗したと思うこと】というアンケートによると、下図のような順番になっています。見るべきポイントは、「壁が薄い」「隣人や周囲の音がうるさい」「部屋が寒い・暑い」といった、目に見えない音や温度による住環境への不満が、昔に比べて、やはり上がってきている、という点です。


18歳~29歳のひとり暮らしをしている学生および社会人の男女300人
 

昔に比べてマンションの遮音性・断熱性が年々高くなっており、
特に(上階や隣人の音があまり聞こえない)実家のマンションや戸建てで育った若い世代が、
賃貸で初めてひとり暮らしを始めた時に、上階や隣室から音や声が漏れる
ことを不満に感じているようです。
下図の「今のお部屋を改善できるとしたら、どこを優先的に改善したい?」というアンケートによると、
「内装のリフレッシュ」や「最新の設備」導入よりも、「遮音性能」や「断熱性能」の改善を求めている声が多いのです。


【入居者アンケート】今のお部屋で優先的に改善したい点

 

「実家」の性能アップが原因…!?

実家の建築年が2000年以前と、それ以降で比較した満足度アンケートによると、
以降に建築された実家の断熱性満足している人は65%遮音性74%となっています。
2000年に分譲マンションや注文住宅で『住宅性能表示制度』がスタートしてから、住宅の品質が明らかに向上しているのです。
実は、若い世代が現在の賃貸物件の音や断熱性に不満を持つ理由は、ここにあります。

実家と今回契約した物件の満足度についてのアンケート

 

目に見えない価値が、これから重要視される

初めてひとり暮らしをする若い世代は、住んでから音や断熱に不満を持つと、
次に部屋を探す時には遮音性や断熱性を重視する傾向にある、という結果が出ています。

また、大手の賃貸ポータルサイトでは、「目に見えない遮音や断熱性能の数値表示を検討中」ということでした。

「目に見えないし、家賃転嫁もできない」という遮音や断熱に関する性能が、数値化されて表示される、そんな未来も遠くはないのです。
入居者は、お部屋探しの際にはこだわって物件を探しますが、入居後に後悔され退去してしまうのは、家主様や当社にとって悲しい事です。
長期間住んでもらう事が将来に渡っての安定した賃貸経営に繋がります。

物件の「目に見えない価値」の向上に取り組んで、周囲に差を付けてみてはいかがでしょうか。

ぜひ、お気軽にご相談下さいませ。