空室の時間貸し?新たな可能性!?
「時間貸し」と聞いてすぐに思い浮かぶのはタイムパーキングやレンタカーです。特に車に対して現在の若い世代は「所有したい」という意思が希薄です。車検や税金、メンテナンス費用、駐車料など所有しているだけで負担がかかります。先日お知らせしたように当社で今月9日から導入したレンタカーサービスは初日からお客様がありました。それも意外にご近所の方で、今まで遠くへ借りに行かれてたという完全にリピーターです。旅行客という客層ではなく、しかも20~30代です。この「月々で借りずとも必要な時だけ借りればいい」という考え方。なるほど経済的にも頷けます。これをアパート・マンション・戸建・店舗など賃貸物件の空室に広げたのが、今回ご紹介したい「空室の時間貸し」です。では、時間貸しの部屋はどういう使い方をされているのでしょう?
お客様次第!?意外な使い方も
事例を調べたところ、時間貸しは思ったより多くの使い方があるようです。会議、女子会やママ会、楽器の練習、面白いものでは「自宅だと集中出来ない!」と勉強やプラモデル作成、はたまたコスプレ大会等の非日常イベントも。趣味の為に借りる人もいるようです。つまり、どう使うかはお客様次第ということです。もちろんパーティーや楽器の練習などするには、それなりの家具や設備、備品等が必要です。そして利用の多い女子会・ママ会ではキッチンの充実、子供用の食器がある、そしておしゃれな内装・家具などが人気です。
ミニパーティーを誰かの家でやるとその家主に負担がかりますが、時間貸し部屋なら気楽です。また、準備から後片付けまでのプロセスも楽しめるようです。
次は具体的にどのように物件を時間貸ししているのか?具体例を2件見てみましょう。元が飲食系の店舗ならば女子会・ママ会にピッタリなのは言うまでもありませんが、意外と戸建が利用されているようです。ワンルームを会議室に使う例も多くあります。(下写真は戸建パーティールームとワンルーム会議室)
(戸建パーティールーム)
(ワンルーム会議室)
上の物件はもちろんパーティーや会議だけに利用されるわけではありません。庭付きの戸建ならBBQも出来るでしょうし、料理教室だって出来ます。ワンルームでもパーティー利用があります。元々「居住できる」物件なのでトイレもあればキッチンも浴室もあります。利用する方にすれば非常に便利でしょう。
貸す方のメリットは?
片や貸す方にとって時間貸しのメリットはズバリ、賃料収益より高額を狙えるからです。逆に「自分でも使いたい!」等の理由があれば「自分で使っても月間収益は変わらず!」を実現できるかも。また、時間を限定できるメリットもあります。パーティーならばPM8時が上限というように周りへの配慮もコントロールできますよね。
右の写真は福岡市内で広さ82㎡最大50名程収容可能な元飲食店舗です。
月額賃料だと20万円を10時~23時で6万円、4日間で月額超です。事業用物件をお持ちの方で今後もし居抜き店舗が退去する場合には、その居抜きをオーナーで買い取りそのままレンタルスペースに転用するのも一考ですね。