●消えてしまう?蛍光灯!?
今回は、どこの共同住宅にも設置されている設備【共用灯】のお話です。
「何を今更…」と言う声が聞こえてきそうです。
しかし、今年いっぱいで水銀灯が輸入禁止、製造禁止になるのです!
(下図を見て頂けるとわかりますが、共用部分に使用されてある蛍光灯等に水銀が使用されています。)
なぜ、使えなくなるのか?そして、今後の対応策は如何に?
●なぜ、使えなくなるの?
まず最初に、水銀灯を規制するきっかけです。
ご存知の方も多いと思いますが、1965年、熊本県水俣市で発生した水俣病。
その原因は、化学工業会社が工場廃液を海に流していたからです。
そして、その海で獲れた魚介類を食べた人達が、中枢神経疾患に侵されました。
その罹患者は20万人以上と言われ、60年経った現在も5千人の方々が苦しんでいます。
そして、同様の公害は、世界各国で発生しており、
その対策として【水銀に関する水俣条約】が締結されました。
この条約の目的は、水銀や、水銀を含む製品から排出される水銀による健康被害や、
環境汚染の防止です。そして、その制定により、先述した通り、
今年以降、水銀の使用は規制されます。
実際に大手電機メーカーは、今後【蛍光ランプ】の製造を中止する。と発表しています。
製造中止となり、今在る在庫が0になってしまうと、電灯を交換することができない!
そんな事態が想定されます。
●今後は、どうすれば?
それでは、今後はどんなモノを使用すれば良いのでしょうか?
水銀を使用していないモノは、下図の通り、白熱電球・ハロゲン電球等があります。
しかしこれらは、寿命が短い・熱くなる事があり危険、という理由で
共同住宅での使用には向いていません。
そこで!皆様にご紹介したいのが、共同住宅に最も適している【LED電球】です!
「もうすでに交換してるよ!」と言われそうですが(^^;)
そしてそのメリットは、言わずと知れた、節電効果が高い、寿命が長い、
熱くなりにくい、更には、虫が寄りにくい!
(夏場は、入居者さんから「虫が多いから何とかしてほしい!」と、ご要望が多々あります。)
もちろん、デメリットもあります。それは、何と言っても、
現在付いている照明器具を丸ごと交換するので【導入コスト】がかかる事です。
他の電球と比べると、最初はやはり高額になってしまいます。
確かに、今すぐにやらねばならない、そんな状況ではありません。
しかし、実際にもうすぐ直面します。
「どの程度、費用がかかるのか、計画するので予め知っておきたい」
そんな家主様がいらっしゃいましたら、お気軽に当社担当へご連絡ください!