2024年12月号 チップ=仲介手数料?

チップ=仲介手数料?

今年の10月7日~12日、日本賃貸管理協会による米国賃貸管理業視察研修inハワイに、私・亀井と鈴木の2名で参加してきました。そこで『4つの衝撃』を感じましたので、それらを今後どのように活かしていくのかを含め、ご紹介します。

四泊六日の強行軍で、決して夢のバカンスではありませんでした。念のため…。

今回の研修では、現地では知る人ぞ知るPacific Housing Associationハワイ管理責任者ジェシーミラーさんを講師に迎え、ハワイのアパートやオフィスビル、商業ビルの管理や物件設備、そして賃貸や売買マーケット事情等を学びました。

衝撃その① 物価の違い

結論アメリカ、もう二度と行けません(笑)。バスやタクシーは日本と同等、ガソリン代も日本と同程度か少し高いといった金額でしたが、食事や衣服、お土産等の金額が日本の3~4倍程の金額でした(^_^;)。なんと中ジョッキ生ビール1杯2000円!!会計時には酔いも覚めてしまいました(T_T) その後、噛みしめては食べ、味わっては呑み、別人のようにお行儀よくなったことは、ご想像の通りです。

衝撃その② チップ

チップは食事代の18%~22%!その為、人数とお店によってはチップ自体で数万円になる場合もありました。またテーブル毎に担当者が決まっており、注文や料理提供はその担当者が行います。そして担当者がテーブルを通る度に「料理おいしい?」等と頻繁に話しかけてきます。要するに利用客は料理と共に、そのサービスも楽しむ…のです。チップはその担当者のサービスへの対価。つまり料理は家賃や敷金。チップは仲介手数料だと思いました。なのでチップが高い! 安くして!と言うと、なんだか自分の首を絞めるような気持にもなり、結局言えませんでした(^^;)

 

【衝撃その③ 仲介会社は存在しない】

なんと!賃貸仲介会社が存在しないのです。日本では仲介の専門会社がありますが、ハワイでは管理会社がご案内等すべての手続きを行います。その為、お部屋探しをする時はネット等で情報を見た後、現地に赴き募集ビラ(※)を見て管理会社に電話、内覧へと…。ただ、特徴的なのはアパートや戸建等が集まる地域を、1社の管理会社がすべてを管理していることです。

これぞまさに“超”地域密着。だからこそ管理会社は●退去者→●見込み客→●リピート客→●新入居者…へのサイクルにて、1人のお客様を生涯に渡り、何度でも自社を利用して頂ける、まさにLTV(顧客生涯価値)を実践していることになります。将来の目指すべきイメージ、そして今・何を考え、何を為すべきなのか…?より具体的になった気がします。

※現地の募集看板には、必ず担当者の顔や情報が掲載されていました。『会社』ではなく、

『誰が』担当者なのかが重要視されている点も、日本との大きな違いでした。

 

【衝撃その④ 住宅設備と価値観の違い】

フィットネスジムやプールが完備されており、プライベートビーチや会議室付き物件もありました。また各部屋に洗濯機や冷蔵庫などの生活家電は標準装備です。1LDKで家賃が30万円もするのは特別な場所だから…ではない。これらの相場観は、こうした設備が住環境の付加価値を高めている為と感じた次第です。一見すると、家賃相場がべらぼうに高いと感じますが、これらの付加価値を作り、住環境の利便性と満足度を高めることで「ここまで家賃を上げられるんだ」と、私は個人的に感じちゃいました。

 

【まとめ】

今回、研修で感じた衝撃を今後どのように活かせるのか考えてみました。

例えば犬好きのコミュニティをターゲットとした時に、ペット可のアパートを3棟建てるのではなく、アパートを1棟建て、隣接地にドッグランを作る、動物病院を誘致する、トリミング施設を作る等、敷地内ですべて完結できる状態、いわゆるワンストップサービスを実現することで、付加価値を高めることができると思います。こうして実際に完成されたコミュニティを見て、入居者満足から家賃アップ、コミュニティの相場アップにも繋がると実感しました。