2025年4月号(1) 不動産の買取!!

私たちは、総合不動産業として賃貸、売買、管理を中心に皆様のお役立ちのため日々頑張っています。でも“青山地建は不動産の買取はしていないのでは?”と思われているオーナー様がおられるのではないでしょうか。

結論から申し上げれば“不動産の買取は行っています!”

でも“積極的”には行っていないのです。その理由は!利益相反です。私たちも利益だけを考えれば、買取をしたいのです。通常の売却活動で仲介手数料をいただくよりも、大きな利幅が見込める「買取」だから積極的に行いたいというのが本音です。しかし、ここで考えたいのがオーナー様にとって不動産買取の一番のデメリットは市場相場よりも安くなるという点です。買取は再販することが目的であるため、再販で利益を得るためには、市場価格よりも低い価格で買い取らざるを得ないのです。当社の事例ですと具体的には、両直(一業者単独で売主と買主の両方を見つけ、双方から仲介手数料を受取る取引)の仲介手数料合計額の2倍の利益が出るように買取価格を設定しています。例えば・・・

物件の市場相場1,000万円だったとすると(消費税は考慮していません)

・売主(買主)からいただく仲介手数料:1,000万円×3%+6万円=36万円

・両直での仲介手数料合計額:36万円×売主+買主(2人分)=72万円

・買取価格設定基準:72万円×2倍=144万円

・買取価格は、1,000万円-144万円=856万円になります。

従って通常取引での手取金額は、1,000万円-36万円=964万円。

本来取引は、売主・買主・仲介業者の間で“Win-Win-Win”であるべきだと考えています。日本の弁護士法と同様に、海外では不動産取引での双方代理は禁止されています。理由は、弁護士法と同じく利益相反です。双方代理を許すと代理人である不動産業者の利益優先で取引が進むリスクがあります。話題となった “囲い込み”がまさにそうです。オーナー様に出来るだけ有利な条件で売却できるよう努力し、そのサービスの対価として仲介手数料をいただく。これが本来あるべき不動産取引の形であり、私たちが積極的には出来ない理由なのです。

それでも買取するケースとは?

前述の通り、積極的な買取は行いませんが、次のようなケースで行っています。

早急な現金化が必要な場合です。私たちが直接買い取るため、買い手を探す必要がなく、比較的短期間で現金化が可能です。「すぐにでも手放したい!」「お金が早急に必要だ!」といった場合は最適です。

・とにかくトラブルを避けたい場合です。複雑な権利関係のある不動産取引…。買主にも様々な属性と事情があります。万が一の場合でも名前に傷を付ける訳にはいかない!悪い評判が立ってはいけない!。ここに挙げる事例は買取希望先が“とある宗教法人”です。私たちもその法人とはお付き合いも長く、今では職員さんの社宅代行を仰せつかるまでになりました!法人規模も大きく、たくさんの氏子がいらっしゃいます。その浄財の中には金銭ではなく、土地などの不動産での寄進もあります。そこで私たちが買取ることで、そのようなリスクを回避できています。地元密着企業の私たちにとって、このような宗教法人からの依頼は、これまでの信頼が生んだ地域貢献として、大変有難いことです。

このようにオーナー様のお立場やご希望、取引の安全性等を考え、私たちは買取を行っています。やむを得ない事情ならば正直言って大歓迎なのです。

私たちにお任せください!!

このように書くと、本当~?カッコつけてるけど、実はただ単にお金がないだけじゃないの?って思われちゃいそうですが、そこはご安心ください!手元資金は十分にあります。例え数億円であっても、創業54年の実績と信頼で調達できます! (むしろ調達させてくれ!と言われています!)

オーナー様の中で不動産のお困り事や、売却をお考えの方、ぜひ安心してご相談ください!