賃貸経営、固定概念を打ち破る!「好き」を追求し、高入居率を実現
従来の賃貸経営は、いかに効率よく空室を埋め、収益を最大化するかに焦点が当てられてきました。しかし、同じような部屋を並べるだけでは、多様化する現代のニーズに応えきれない時代が到来しています。
2026年4月に学校法人高木学園が、「福岡国際音楽大学 音楽学部」を開学する予定です。福岡女子短期大学の音楽科のピアノや防音レッスン室などの施設を使用し、県内唯一の音大の実現を目指すとのことで、地域に『家で楽器を演奏したい』という新しいニーズの発生が見込まれます。楽器を演奏できるお部屋には、防音対策、演奏できるスペースの確保、楽器の運びやすさなど、解決しなければならない課題がたくさんありますが、それでも、音楽が好きな人にとって、楽器を演奏できる部屋は何よりも魅力的なものです。このニーズに応えられれば、高い入居率を維持し、安定した賃貸経営につながる重要なポイントとなるでしょう。
入居者の「ニーズ」とあなたの「好き」を融合
楽器可賃貸は、多様化するニーズに応える賃貸住宅のほんの一例にすぎません。今まではこんなお部屋あったら良いな、が今では現実に存在するようになってきています☆入居者の「好き」を追求した趣味特化型の賃貸物件…
- ペット愛好家向け賃貸: ペット共生スペース、ドッグラン、トリミングルームなど、ペットとの暮らしを豊かにする設備を充実させる。
- アウトドア愛好家向け賃貸: 共用部にBBQスペースやキャンプ用品置き場を設け、アウトドアリビングのような空間を演出する。
- 映画愛好家向け賃貸: 防音性に優れたシアタールームや、映画鑑賞会を開催できるスペースを設ける。
- 料理愛好家向け賃貸: 充実した共用キッチンや、入居者同士が料理を楽しめるダイニングスペースを設ける。
- 読書愛好家向け賃貸: 図書スペースや書斎コーナー、読書会を開催できる共用スペースを設ける。
- ゲーム愛好家向け賃貸: 防音室を設ける、ゲーミングスペースをつくる、ゲーム仲間とあつまることができるスペースをつくる。
これらの物件は、一般的な賃貸物件と比べて家賃が高めに設定される傾向がありますが、趣味を存分に楽しめる空間は、入居者にとって唯一無二のお部屋となり、入居率UP、収益UPを実現しています。
レンタブル比率ダウンという意外な選択
レンタブル比率という言葉を聞いたことがあるでしょうか?建物全体の面積の中で、実際に賃貸できるスペースがどれくらいの割合を占めているかを指します。比率が高いほど部屋数が増え、収益は単純に増えますが、あえて部屋数を減らし(レンタブルダウン)、共用部を充実させたり、入居者の潜在的なニーズを刺激することで、「高付加価値」=「高い賃料と、高い入居率」を実現することができるのです。アメリカのAクラス賃貸住宅では、プール、ジム、シアタールーム、BBQスペースなど、充実した共用施設が一般的です。思い返せば私がオーストラリアにワーキングホリデーで住んでいた時の賃貸の高層マンションもプールやジム、BBQスペースがありました。
確かにジムがあるならちょっと高くてもいいと思いましたし、決め手になったポイントです。その
時が人生で一番ジム通いしていたかもしれません(笑)またこれらの施設は、入居者同士の交流が増え、コミュニティ意識を高める効果がありテナントリテンションにも繋がります。日本でも、共用部にカフェ、ライブラリー、コミュニティスペースなどを設け、入居者同士の交流を促進する事例が増えています。
「好き」を追求し、選ばれる賃貸住宅へ
一見収益減になりそうな「レンタブルダウン」ですが、そのことによって生まれる物件の魅力が差別化であり、入居者に選ばれるための戦略です。恐れずに新しい価値を生み出すことで、物件はもっと魅力的になります。楽器可賃貸は分かりやすい事例ですが、大切なのは、入居者のニーズを掘り起こすこと。レンタブル比にこだわらず、オーナー自身の「好き」を掛け合わせることができれば、新しい価値が生まれるのです。オーナー様の「好き」を活かした物件は、きっと誰かの「好き」と繋がります。「好き」を追求し、選ばれる賃貸住宅を作る!私達と実現していきましょう!